地域医療研究会in魚沼 解説3

 

 

 

 

大会長 黒岩卓夫

第3信では、講演シンポジウム、企画の解説です。

メインシンポジウム1 

「医療再編は地域医療をどう変えたか」

メインテーマそのものが、シンポのタイトルになっています。

 

①指定発言兼助言者の追(さこ)井(い)正深(まさみ)さん

厚労省保険局医療課長で前医政局の地域医療政策課長です。前任(昨年6月まで)では在宅医療も担当しており、私が国立長寿医療センターの「在宅医療推進会議」の座長をしていたときから面識があります。私の大学の後輩にあたります。日本の医療制度を担うキーパーソンです。その全国的流れと視野からの意見をいただきます。

 

②渡辺仁先生(佐久医療センター院長)

有名な佐久総合病院(故若月俊一先生創立)が生み出した高度医療病院です。

佐久医療センター建設は佐久地方の大きな医療再編のシンボルとなりました。

先生は脳神経外科が専門です。

 

③清水聡先生(京都南病院グループ理事長)

清水先生は京都の都市部で幅広く医療を担い、再編も経験した、都市部からの発言です。

京都南病院は当研究会の中心メンバーです。

 

④魚沼地元からは魚沼基幹病院院長の内山聖先生と上村伯人先生です。

上村先生は魚沼市で開業し、在宅ケアのリーダーであり、また自ら昨年複合医・介・住を提供する建物をつくり、ミニ・シティコンパクトケアを実現した開業医です。

医学生・研修医の研修にも熱心で、この魚沼で地域医療研修医は毎年20名に達し、これ

も上村先生の人脈を生かしてのことです。また地元4代目の医師として歴史・文化をも担っ

てきました。

魚沼医療再編をテーマに、それぞれの立場から、あるいは先輩として実のある議論が展開

されるものと思います。

 

このシンポジウムでは、今現在、魚沼基幹病院がオープンしてこの6月で満3年になります。新潟県でも最も医師の不足している魚沼に、70余人の医師を集めての病院とは何かと改めて問われるところです。ここに到達する戦後史は、大会長黒岩の基調講演で触れる予定です。

なお、基幹病院には新潟大学医学部の運営する、総合医を養成する研修センターも併設されています。このセンターも動き始める時点にきています。

魚沼での歴史的なシンポジウムになるのではと思います。